62才から始めた1アマ受験 安村 充弘氏
定年目前から1アマを目指された方の体験記です。
62才から始めた1アマ受験
安村 充弘氏
2アマの資格は、30年ほど前にまだ試験が択一式でなく記述式のとき合格し、
その後は仕事のほうも忙しくなり、それなりにハムを楽しんでおりました。
そのうちに人生の区切りの定年を迎えるころ、これから少し充実したハムの世界に
浸ろうかと思っていましたが、なかなか本気になれずパラパラと1アマの試験問題を何
の気もなしに見ている状況でした。
この年になってみるとムズカシクてとても歯が立ちません。でも「何とかやってみ
よう。駄目でモトモト」といった開き直った感じになってきました。
学力は、中卒なので難しい計算式はまるでチンプンカンプン。「よし徹底的に暗記
してやろう」そう思ったのは62才の定年も間近かの時でした。
昼食後の昼休み、通勤時間帯、家での1・2時間をフルに使って暗記することを
徹底しました。
若い時の記憶力と違い、昨日やったことは今日には半分くらい忘れていました。
でも10個覚えて7個忘れても3個ずつは徐々に記憶されてきました。
自己流の暗記法(語呂合せやイメージ合わせ)を考えて半年、試験を受けましたが
不合格。ガッカリしましたが、間違ったところを分析し、また始めからやり直しました。
一日の進行計画を何ページと決めて、次の受験当日の一週間前には、法規2回,
無線工学3回を既出問題集(「一級ハム解説つき問題集」CQ出版社)の暗記を終わる
ようにしました。
頭が熱くなってくるのがわかりました。年をとっても頭を使っているときはかなり
熱くなってくるものだなあと思いながら、タオルで冷やしたりしてました。
こんなことをしているうちに、問題集を見てもスラスラと答えが出てくるように
なってきて、「なんとかなりそうだなあ」という思いが次第に大きくなってきました。
そして、2回目の受験には比較的余裕をもって答案をだすことができました。63
才の時でした。
今にして思えばあの時の熱意がとても懐かしい想い出です。