佐藤 錦氏 『航空無線通信士を受けてみて』

表題:航空無線通信士を受けてみて
佐藤 錦氏


これから受験される方に、お役に立てればと思い書いてみました。

受験の動機は 1. なんとなく 2. 仕事上役に立つのかな?でした。
こう思ったのが5年位前で、だらだらと時間が過ぎ、やっと受験したのが平成14年度8月期でした。
動機がいいかげんな私は受験票だけは提出したものの、やはりだらだらと時間だけが過ぎ、1ヶ月前になってしまいました。
さあそろそろ準備しようかと思ったところ、何をどうしていいのか分らない訳で、インターネットで調べていると、こちらの HP に出くわしました。
受験体験記を読み、以下の問題集、テキストを揃えました。

電気通信振興会発行の

・無線従事者国家試験問題解答集 航空無線通信士
・「無線工学」 航空無線通信士用
・「法規」 航空無線通信士用
・「英語」 航空無線通信士用

揃えると言ってもここは片田舎、いろんな本屋に行っても無線に関する本なんて一冊もありませんでした。
仕方なく取り寄せてもらって、四冊そろったのが二週間前。
一発合格は無理だろうと、無線工学と法規にしぼり、時間が無いだけに、いきなり過去問から入っていきました。

まず、無線工学。

航空に関する設問と計算は特に問題なく解けたのですが、無線の方はズタボロ。
いきなり出鼻をくじかれました。
ショックなんか受けている時間は無いので、間違った問題はテキストで調べ繰り返しました。
無線工学のテキストですが、あまり詳しくないので、一等航空整備士受験時に使用した航空電気装備、航空電子装備のテキストを主に使用しました。
問題集も解説が無いのがちょっと不親切だなと感じました。
過去問だけを解いて分らなかったら調べるというやり方は、非常に効率のいい方法なのですが、本来の勉強の仕方からは間違っているのでしょう。
まあ、しかし、試験もペーパーでマークシート方式なので、こういういい加減な勉強の仕方も有りなのかなと思いました。
そうこうしているうちに、一通り出来るようになったのが試験一週間前でした。

次に法規

方法は無線工学と同じ。
ひたすら過去問を解き、ただ覚えていくだけでした。
法規は考えることが無いので、すぐ眠くなり睡魔との戦いでした。
余裕で合格点に届くようになったのは2日前。
5日間でどうにかなりました。

英語

本当はやる時間が無いはずだったのですが、2日間の余裕が出来たので、航空移動業務に関する問題の専門用語だけを確認することにしました。
費やした時間は約2時間。

無線通信術

これは日常業務でよく耳にしていますので、試験前日に確認だけしておきました。
費やした時間は約1時間。

以上が2週間の準備でした。

いよいよ試験当日。

だだっ広い教室に受験番号の札が7枚。
そう、7人でスタート。
非常に寂しい試験でした。

まず、無線工学ですが、過去問しか勉強してなかったものですから新問題は悪戦苦闘。
それでも半分ぐらいは過去問どおりでしたので、せめてそれだけは、落としてはなるものかと何度も見直し間違いの無いようにしました。
そして試験が終わった時には、誰もいませんでした。

法規

これもほぼ過去問どおりで、手ごたえはありました。

英語

うんと人数が減って3人。
これは、リスニングと筆記に分かれます。
リスニングは3回問題を聞いて、1分で答えを選ぶというものでした。
難しい質問じゃないので1回目ですぐ分りましたし、あと余裕があったので、次の問題の選択肢を見て問題を想像して待っていました。
リスニングというと、「え〜」ってなりますけれども、そんな大したこと無いので、心配は要らないと思います。
筆記ですが中学卒業、英検3級程度じゃないでしょうか。
これも大した事ありません。ただ専門用語は抑えておいた方がいいでしょう。

無線通信術

受話と送話に分かれます。
受話ですが、体験記にもあったように解答用紙に5文字づつ区切りを入れ、スタートを待ちました。
いざ始まると、これがまあ大変。結構なスピードで次々に流れてくるので、必死で書き取りました。2,3 書き間違えたけれども区切りのおかげで、どこで間違ったかが分り、後で訂正することが出来ました。
送話の方は楽勝でした。
スピードは2分間で100文字だそうです。

結果は合格でした。
2週間でどうにかなりましたから、1ヶ月前から始めれば余裕で合格できるでしょう。
皆さん頑張ってください。

佐藤錦でした。


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