大舘 貴美氏 『上級職を目指す方へ』

第2級海上無線通信士を受験する際の留意などが紹介されています。


無線従事者の職務に興味をもち、独学なりしてそれなりの結果が出せた方もいらっしゃることでしょう。今、このページを見ている方の多数が既に「第1級陸上特殊無線技士」・「第3級海上無線通信士」・「第3級総合無線通信士」、そして「航空無線通信士」などの何らかの免許をお持ちになっていることでしょう。

海上無線通信士も「3級」までならば独学でも十分という人も、「2級」以上からは工学が「基礎」・「工学A」・「工学B」と3種類に分かれ、少々ややっこしくなるかもしれませんね。無線従事者の免許ぐらい独学でもできるという人もいますが、その方の殆どが「電子(情報)工学」出身であったり、職場でしっかり鍛え上げられた方ばかりです。

大雑把に言ってしまえば、初めて電子工学と情報工学にもっと首を突っ込むという人はキツイでしょう。ですが、過去問題集をよく復習し、「暗記ではなく、理解すること」を心掛ければそう難しくはありません。

「急がば回れ」という言葉がありますが、この世界にも同じことが言えます。陸上無線技術士を取得してしまえば、第3級海上無線通信士と併せて免許取得になります。ですが、意外とつまずいている人が多い気がします。「絶対的な基礎力の有無」でしょう。はやる気持ちを抑えて、「応用の利いた学習」をしていきましょう。

  1. 無線工学の基礎
    過去問題集が理解できれば問題ありません。第1級アマチュア無線技士の無線工学レベルが理解していることが前提となるでしょう。理解できていない箇所は、市販されている参考書(電気通信振興会から出版されている本が妥当かもしれません)をよく読み、理解しておきましょう。
    工事担任者の3種以外の取得者は、この科目は免除になります。
  2. 無線工学A
    過去問題を反復練習しましょう。できれば7-8年分の過去問題があればいいのですが、最近出版されている問題集は、ここまでカバーしていないかもしれません。
    以前出版された問題集等が電気通信振興会あたりにあればいいのですが…。しかし別に入手できなくても大丈夫です。
    基礎同様、「第1級アマチュア無線技士」レベル+「第3、4級海上無線通信士」が、理解できていれば問題ないでしょう。
    上級無線従事者を目指すのであれば、よく覚えておいて下さい。
  3. 無線工学B
    無線工学Aと同様のことをやれば問題ないでしょう。
    英語・法規・電気通信術は「第3級海上無線通信士」のページを参照して下さい。
    第2級海上無線通信士が取得できたら、それなりの道が切り開けてきます。
    ハローワークを介して「職員募集」をしてきたり、モールスを鍛えて「第2級総合無線通信士」に挑戦できたり、工学をもう少し鍛えて「第2級陸上無線技術士」にも応用が利きます。
    無線従事者以外にも「AV情報家電」・「基本情報処理」・「工事担任者」・「電気通信主任者」にも十分通用する基礎は身についているはずです。
    焦らずやるのもひとつの手です。

コメントは受け付けていません。

サブコンテンツ

人気体験記一覧

このページの先頭へ