松山坊ちゃん氏 『私の無線体験記』

第1級総合無線通信士
『一総通』受験で苦労した内容などが紹介されています。
私の無線体験記
松山坊ちゃん氏
平成15年10月


  1. 無線との出会いの時
    中学2年生の時、理科の授業をしてくださっていたY先生の話は私にとっていつも興味深い話が多く、いつも楽しく授業を聞いていました。ある時、ゲルマニウムの話があり、『ラジオに使われている電波をゲルマニウムの金属を通過させると検波といって音の成分を取り出すことができ、微弱な音の成分を増幅することによって耳で聴くことができる。これがラジオの原理だ』というような内容でした。
    私は早速、少年雑誌に載っていたゲルマニウムラジオの組立というところをよく読み、組立図を先生のところへ持っていってY先生に直接いろいろ内容を教えて頂きゲルマニウムラジオを組み立てました。
    それが私の無線との付き合いの始まりだったのでした。
    中学卒業後、先生に薦められ、S40年にN高専電気工学科に進学しましたが強電が7割、弱電が3割という内容でメインは発変電、送配電、電力機器、電気鉄道、電磁気工学といったものが中心でした。
    無線関係は電子回路、電子機器、電気計測、空中線、国内電波法が授業にある程度でした。
    高専時代は1、2年生時は全寮生でクラブ活動として演劇部、写真部、柔道部に入っていましたが2年生の時、3年生のN先輩(現在松下製作所)からアマチュア無線クラブ(クラブ名としては電気通信部)への勧誘を受け、入部したのが無線との再会でした。
    入部してすぐ電話級と電信級のライセンスを取得し、放課後はずっとアマチュア無線クラブの部室に入り浸りの状態でした。その頃、私は船舶無線通信士に憧れていました。
    4年生になって、就職のことを考えるようになりプロの無線通信士のライセンスをとらなければ憧れの船舶無線通信士になれないと考え国家試験の受験対策を始めました。
    4年、5年は1通受験に力を入れましたが、国際法規のみがクリアできずライセンスを手にすることはできず憧れの船舶無線通信士を断念せざるを得ませんでした。
  2. プロ資格の取得
    就職は通信関係に興味があったので電電公社に入社しました。S45年の春でした。
    以来32年間交換設備、電力設備、データ設備、小規模伝送無線設備の計画、設計、工事、保守の業務に従事していました。
    現在はNTTのグループ子会社の支店で電力・建築・IT環境の業務に携わっています。
    3年前にNTTからグループへ転籍し、自分のことを考える時間に余裕ができてきたので、またアマチュア無線をやりたいと思うようになり、今年4月自宅に50W移動局を開局しました。憧れの船舶無線通信士にはなれませんでしたが、アマチュアの無線局長になることができました。
    同時にプロの資格取得にもチャレンジを続けておりました。
    昨年7月に1陸技に合格しておりましたので工学免除を生かし、3月の1総通にチャレンジした結果は法規、地理の2科目合格で英語、通信術が不合格という結果でした。
    そして9月会社から休暇をもらって再チャレンジで受験にいきました。9月だというのにまだ8月下旬の残暑の中での受験でした。
    1総通合格の通知を受け取ったのは10月中旬になってからでした。想えば中学2年生の電波との出会いから40年近く経っていました。学生時代に憧れの船舶無線通信士になれなかったけれども今は1技1通のアマチュア無線局長として永く無線通信を愛していきたいと思っております。
  3. 苦労したこと
    現在、通信士ライセンスを目指しておられる方々へ私の経験があまり役に立つとは思えませんが1総通受験で私が苦労して得たことで何かお役に立てればと思い書きます。
    ・英語について
    英訳、和訳は電気通信振興会出版の「英会話・第2級総合無線通信士講習用」と「最新無線通信英語・単語・熟語学習辞典」を毎日30分3ヶ月眺めたことで現場での通信のやり取りの概要が判り、専門技術用語がかなり覚えられたことがとても役に立ちました。
    英会話については電気通信振興会の「英会話練習用テープ」を週3日(金土日)1時間を3ヶ月聞いて答えが言えるようになるまで練習したことにより、質問のキーワードを聞き取れれば答えが判るようになったことです。
    ・通信術について
    これには苦労しました。特に欧文普通語は聞き取れても筆記できなければ何にもなりません。
    先ず、筆記用具ですが早く書くためにBを使っていましたが、Bは柔らかくてすぐ芯が減って字が太くなり、200字位まで受信するとeが潰れて判読しづらい字になってしまうことです。やはり、HBの方が適しているかと思いました。
    次は書体です。人それぞれ得意の書体があるかと思いますが、私の場合は小文字筆記体でした。速度が速くなると大きく書くのはデメリットが多いと思いました。1回目の受験の時は採点者が見易いように大きく書いて受験しましたが書くスピードが落ちて脱字が目立っていました。1回目に失敗しましたから小さく書く練習を始めましたら脱字の数が圧倒的に減りました。私はこれだと思いました。
    また、i、j、tの点とか横棒に悩まされました。ホームページ「無線従事者の館」の「プロ会議室」でも緒先輩方に色々アドバイスを頂き、受信終了後から”鉛筆おいて”の15秒間を上手く使いました。
    和文では額表の発信局がハツでくるか、数字でくるかで悩まされました。試験当日はハツも受信用紙に書いて後で消しました。これは1点減点かな?
    あとはキーヤーのことですが縦振れか横振れで誰もが悩むところでしょうが私はエレキーに決めて練習しました。30数年前のエレキーですので電池交換すると若干マーク、スペースの調整が必要です。
    受験前日電池交換して持参しましたので会場で蓋を開けて調整が必要でした。前夜にしておけば良かったのですが工具を持っていたのでどうにか間に合わすことができました。
    他にも色々苦労しましたが、今、思いつくままに参考になればと思い勇気を出して書きました。
  4. 最後に
    1技1通の資格取得ができたのも、「無線従事者の館」の「プロ会議室」での色々な方々の情報が励みになりました。この場をお借りしてお礼申し上げます。
    私は50歳を超えた今、無線を趣味として楽しもうと思っておりますが、無線以外にもこれから色々チャレンジしてボケ防止したいと思っております。
    最後に、これから1技1通にチャレンジされる方々のご健闘を祈りつつペンを置きます。

(私のライセンス)
平成15年10月取得   第1級総合無線通信士
平成15年10月取得   第1種衛生管理者
平成15年8月取得    危険物取扱者(乙種6類)
平成15年8月取得    危険物取扱者(乙種5類)
平成15年4月取得    監理技術者(電気)
平成15年3月取得    第1級電気工事施工管理技士
平成15年1月取得    危険物取扱者(乙種4類)
平成14年8月取得    第1級陸上無線技術士
平成14年4月取得    アナログ・ディジタル総合種工事担任者
平成14年3月取得    第1種電気通信主任技術者(伝送交換)
平成12年11月取得   第1種電気工事士
平成2年8月取得     第3種電気主任技術者 他


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