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第3級海上無線通信士合格体験記
『プロ通信士最初の関門として』
大舘 貴美氏
平成元年に無線の資格が改正されて、新しく海上無線通信士が新設され且つ1級から3級までランク
付けされ現在に至っています。
(第4級海上無線通信士は「電話級無線通信士」として実在していました。)
実際、この海上無線通信士の受験をすると「無線電話」、「直接印刷電信」や「英会話」等を受験し、
これら全ての実技試験に合格しなければなりません。陸上系は全て筆記であり、過去問題集や参考書
を繰り返し学習するのに対し、総合無線通信士と航空無線通信士もそうですが、海上無線通信士は
このような実技試験に合格しなければなりません。実技試験になると、頭では理解していてもなかなか
思うように事が運ばないという苦痛があると思います。ですが、その試練を何とか乗り越える事で上級
の通信士受験の際に、大きな励みにもなりますし、この第3級海上無線通信士に合格されれば、1級及び
2級の海上無線通信士を受験する時に「英語:法規:電気通信術」が免除になります。
(工学系は取得免許や実務経験によって一部或いは全部が免除になります)
ここでは第3級海上無線通信士を受験される時にどのような事に留意すればいいか等を記載したいと思い
ますので、御参考になれば幸いと存じます。
無線工学:過去問題集をよく復習し弱点分野を作らないようにしましょう。最近海上無線
に登場した「GMDSS」の事が出題される傾向もあるので、参考書等でどのよう
な原理であるかは確認しておきましょう。
法規:通信士関係の法規はかなり幅が広いので、過去問題集をよくやって試験に臨んでく
ださい。意外と思うかも知れませんが、かなり多くの方がこの法規を落とし苦労さ
れている方がいらっしゃるようです。是非1回で合格した為にもしっかり学習しま
しょう。
英語(英会話):従来通りですと7題の出題となっています。実用英語技能検定試験(英検)
準2級のレベルはあると思います。この試験は「耳」の試験である為、普
段から英語が慣れていないと難しいと思います。対策としてはしっかりと
耳を慣らしたいので、毎日少しづつ時間をつくって耳を慣らしましょう。
お手元に英検2級あたりのテープやCDがあれば、それを使用されても構わ
ないと思いますが、電気通信振興会からも出版されているのでそちらの教
材を使用されてもいいと思います。
英語(筆記):長文は比較的簡単に見えますが、選択肢が少しひっかけてくるので気をつけ
て下さい。B問題は穴埋めの問題ですが、熟語を知っていれば問題ないので
すが、この熟語がまたかなり難しくて、選択肢にはこれに似た意味の単語を
のせてくると思います。やはり英会話の時と同様、しっかりと勉強しないと
英語が堪能な方なら良いですが、そうでないとまず不合格になってしまいま
す。対策としては過去問題集よりもやや長い英文を読み、熟語は英検や国連
英検の教材、そうでなければ電気通信振興会から出版されている教材等を使
用してみるといいと思います。
電気通信術(無線電話):和文と欧文2種類の送話及び受話です。しっかり練習すれば問題
ないと思いますが、「送話」の練習は「必ず発音する」練習を心
掛けてみると案外早く覚えられると思います。
電気通信術(直接印刷電信):ノートパソコンを使用して試験監督者から渡された英文を
入力していく形をとります。これは練習が物をいうと思い
ますので、ワープロでもいいですから、色々な英文を入力
してみましょう。
試験では「スペースキーとエンターキーを何回押すのか」
も試験にありますので、どのキーがどこにあるか等は
しっかり覚えておきましょう。
○最後に
この第3級海上無線通信士に合格すると、上級の海上無線通信士は勿論ですが、第3級総合
無線通信士や第4級海上無線通信士を受験するときにも科目合格の特典がありますので是非
頑張って下さい。また第1級陸上無線技術士に合格されると、工学系が全て免除になるので、
この第3級海上無線通信士と併せると第1級海上無線通信士の全科目が申請だけで取得する
のも可能になりますので、是非頑張りましょう。
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